フォルステライト
MgO-Al2O3-SiO2系のセラミックスで2MgO・SiO2(Mg2SiO4とも記す)のフォルステライト結晶から成ります。
フリーのマグネシア結晶(ペリクレース)が存在しないものが良質とされます。
西村陶業では厳選された材料を用い濃密で行き届いた品質管理の下、フォルステライトを製造しています
特長
フォルステライトは淡黄色の外観を有し表面は平滑で強度もあり、薄肉の断熱材としても利用され絶縁抵抗も高いので、電気絶縁材料として広く用いられています。
また誘電率が6.5と誘電正接(Tanδ)も小さいので高周波絶縁材料として有用です。
大きな熱膨張係数(8~12×10-6/℃を利用した真空管用の絶縁部品や金属皮膜抵抗用ベース材など、金属との密着性が重視される箇所に提供されています。
FB-10 フォルステライト茶色
光学機器用部品に主に使用される茶色の外観をセラミックスで熱的特性のうち熱膨張係数が温度帯-30℃~70℃の間で8~9×10-6/℃の値を有する事を特長とするセラミックスで、ガラスとの接合性も良好です。 |
温度帯 | 熱膨張係数 |
30~600℃ | 11.1×10-6/℃ |
-30~70℃ | 8.98×10-6/℃ |
フォルステライトの特性
特性 | 代表値 | 代表値 |
ニシムラNo. | N-75 | FB-10 |
主成分 | 2MgO・SiO2 | 2MgO・SiO2 |
呈色 | 淡黄色 | 黒褐色 |
かさ比重 | 3.0 | 3.2 |
吸水率 | 0% | 0% |
曲げ強度 | 150MPa | 187MPa |
誘電率 | 6.5(1MHz) | ― |
誘電正接 | 3×10-4(1MHz) | ― |
熱膨張係数 | 9.7×10-6/℃ | 11.1×10-6/℃ |
熱伝導率 | 3.35 w/m・k | 5.9 w/m・k |
最高使用温度 | 1000℃ | 1000℃ |