甲子園10個分!世界一の産業展示会
ハノーバーに着き、会場に向かうと、まずはセキュリティチェックがあり、かばんを調べられる。私はトランクを引っぱっていたので、トランクを開けなければならず辛かったのだが、やはり世界一の産業展示会なので仕方ない。
入場したが、どこにいけばいいか分からない。車が止まっていたので、声をかけてみると、なんと、目的のホールまで運転してくれると言う!なんでも、会場内のタクシーで、無料のサービスなんだとか。お互いに訛った英語で、“どんな広いねん!”“歩いたら30分くらいかかりまっせ!甲子園10個分でんねん!”な具合である。
ホールに着き、お世話になっている方々に、挨拶回りをしていると、あっという間に一日が終わった。そこでやっとホテルへの行き方が分からないことに気づき、同業他社のチームといっしょにホテルへ帰った。毎度感じることだが、同業他社でも親睦を深めるあたりは、世界の広さを感じる。
ワインやビールを飲みながらの商談が当たり前
世界の広さといえば、ハノーバーメッセでのお酒とパーティーの事情だろう。ハノーバーメッセは朝の九時から夕方6時まで開場しているのだが、開場中も、各ブースで食事と飲み物が用意され、ワインやビールを飲みながらの商談は一般的である。レストランや屋台でもビールを飲むことができ、とてもリラックスした空間であった。夕方6時をまわると生バンドやDJを招待しているブースもあり、その演奏に感動した。会場内にはいくつか本格的なレストランがあり、なかでもその一つのミュニックホールという、ミュンヘン式ビヤホールは最高の場所だ。500人ほど収容する吹き抜けの二階建てで、中央正面では生バンドが演奏し、曲が終わるごとに乾杯の音頭をとる。ビールは1Lのジョッキで、食事は鳥の丸焼きや、豚のすねブロックの丸焼きがある。あー、、、思い返すだけでおなかが減る。
食事のあとはビールと、イエーガーという、薬草系のリキュールの小瓶をあおるのがここのスタイルである。宴会の席にはもちろんライバル企業や取引先がいるが、無礼講で、みんなで歌って飲むという具合だ。この宴会は12時すぎまで続く。もちろん次の日も、ブースに立たないといけないのに、みなさんパワフルだった。この写真のように、小瓶を積み上げた山があちこちにあって、どれだけのお酒が消費されているのだろうか、、
西村陶業株式会社 西村 昂