原点
西村陶業は、1918年、西村政次郎・たかにより京都市東山区にて創業されました。その後、工場の移転と製造規模の拡大、戦時下での政府主導の合同企業化、戦後の法人化と新たな本社工場の設置等、時代の荒波に揉まれながらも柔軟に形を変えていきます。そして、1966年、京都の陶磁器製造業社(工業用陶磁器・伝統工芸品としての陶磁器製造を含む)の新たな団地造成の動きに合わせて新天地へと赴き、現在の清水焼団地地区にて、西村陶業株式会社としての製造をスタートしました。
現在に至るプロセスの中で受け継がれてきたものづくりの精神、求められる精密さに答える技術、変化に適応出来る柔軟な体制、焼き物に携わる心技体、歴史の中で育んできたそれらは今も息づき、更新され続けています。
現在
現在においては、大量に生産する製品も残しつつ、多様化する需要に対して柔軟に対応するため、小ロットの製品や、医療機器部品等、求められる精密さにより大量に生産出来ない製品も製造しています。
現在では、東京スカイツリーの照明器具のLED部品や、血液検査用の製品等、世界技術の進歩に合わせて必要とされる製品が異なります。始まりは、器作りと同じ様な手法で製造していたが、高度化する電子機器や時代の変化に合わせて、時々に適合した最善の製品を製造するため、受け継がれてきたものづくりの精神、求められる精密さに答える技術、変化に適応出来る柔軟な体制、焼き物に携わる心技体を大切にしています。
未来
この上の画像は弊社の食堂に掲示されている昔に作られた手書きの横断幕です。
”セラミックといえば西村陶業”という言葉と共に、会社の象徴的な横断幕として大切にされています。
①西村陶業というブランドをグローバルブランドとして育てていき、世界中の皆様から”セラミックといえば西村陶業”と認知して頂けるよう、展開していきます。
②また、ブランドへの期待以上の製品品質、品質保証体制を整えてまいります。
③お客様のお困りごとを解決すべく、問題解決のための素材開発に取り組みます。グローバルニッチトップ領域を増やしていきます。
④すべてのステークホルダーの皆様とともに成長できるように、オールインクルーシブで課題に取り組みます。そしてより豊かな生活の実現を目指します。
セラミック市場の未来
電気製品がより増え、より高性能、多角化する中で、セラミックスの需要は急激に伸び続けています。過去10年、セラミックス市場は毎年10%程度ずつ成長しており、この傾向はまだまだ続くと言われています。セラミックスの使用量が一番おおい半導体業界においては、2030年頃にかけて、需要がまだ2倍のびると言われています。
身の回りでは、スマホ、パソコン、液晶、電気自動車、半導体、時計、医療機器、分析機器、工作機械どの分野でもセラミックスが重要部品として使用されています。同時に競争も激しくなっており、海外新興メーカーが力をつけてきています。そのような環境の中、世界市場の表舞台に立っていこうとしています。