ヨーロッパ訪問記1

西村陶業は今年、99周年を迎える。セラミック製造をこれほど長く続けている会社は、世界的にみても稀であり、製造におけるノウハウの蓄積は十分、ワールドクラスである。一方で、これまで国内市場のみで活動してきて、市場のグローバル化には遅れをとっている。今後、日本の人口縮小に伴い、どの市場でも国内需要の縮小は予想されるため、弊社においても、海外からの受注獲得、会社のグローバル化は急務である。
5年前、英文HP開設からはじまった海外事業は、小規模ながら受注獲得に成功している。今回は、そんな西村陶業の、海外事業活動の一部を紹介する。

売上の95%が海外向け オーストリアのグローバル中小セラミックメーカーを訪問

東京からオーストリア、インスブルックに移動。コンパクトだが、よく整備された町で、短い移動距離にすべての施設があつまっている。滞在した9月現在、気温は日本の10、11月くらいである。

ドイツ訪問記1

ここに来た目的は、以前、オーストリアの商工会が、西村陶業を見学された際に知り合ったセラミックメーカーに訪問することである。

そこは、コージライトとステアタイトの製造にアドバンスのあるセラミックメーカーである。空港に到着すると、社長が迎えに来てくれていた。オーストリアの名物、シュニッツェル(衣の薄いトンカツで、塩とレモンで食べる)を頂きながら、久しぶりの再会を楽しんだ。その席には奥さんもいらっしゃっていて、家族の話に花が咲いた。奥さんは元テレビアナウンサーで、とてもホスピタリティに溢れる、心遣いのある方であった。

昼食のあと、早速,会社にお邪魔させて頂いた。会社は歴史あふれる雰囲気で(原料の粉が散らばっていて)、とても身近に感じた。工場はとてもきれいに片づけられていて、居心地がよく、時おりラジオの音楽が聞こえる。海外の工場に来たな、とうれしくなった。そこは創業60年越えの企業で以前からステアタイトを得意としている。社名もステアタイトから来ているとのことであった。驚いた点は、押出成形、マシンプレスから出てくる製品が、とてもなめらかな表面をしていること、また、ステアタイト、コージライトでの複雑な形状の成型が得意であり、社長が評価していた点である。まさに、スペシャリストとして、それらの材料をつかった製品を世界に販売している。マーケットは国内、ドイツはもちろん全ヨーロッパ、アジア、アメリカ、イスラエルとインターナショナルである。売上の95%が海外向けだという、グローバル中小セラミックメーカーである。

ドイツ訪問記2

地元の大学とwinwinの関係

また、会社の特徴として、多くの大学院生をアルバイトとして採用、さらに、共同研究をしていたことであった。会社は決して大規模な会社ではないが、インスブルックの町が大学生の多い町ということがあり(京都のように)、積極的に関係を築いているのだとか。なかでも、共同作成したという、検査机があり、検査後の製品を、机についている落とし穴から落としていく仕組みで、不良品はペダルを踏んで、落とし穴のレールを切り替えて、落として、振り分ける、という仕組みを作っていた。体の向きを変えずに、てがるに振り分けできる点が素晴らしく、簡単な仕組みだが、知恵が絞られていた。

中小企業が大学とのコラボレーションと言うと、なぜか日本ではハードルを高く感じることが多いが、そこの社長が仰るには、お互いwinwinの関係が作れるそうで、アルバイトに来たがる学生は多いという。その日、ある学生は昼から大学へ向かっていった。

三時間ほど、本社にお邪魔した後は、社長がインスブルックの山へロープウエーで連れてくれた。その山は、いわいる、アルプスで、とても空気が澄んでいた。山からは町がよく見えた。町は、山に囲まれていながら、歴史的にハプスブルグ家が宮殿を置いていたことで栄えた町である。歴史、自然、そして現代の先進技術(有名大学、現代技術など)が融合しており、京都と似ている町である。

そのような、似た町のセラミックメーカーと友達になれたことは、本当に貴重なことである。ドイツ行の帰りの便に乗る前、カフェに訪れたが、彼は私にさまざまなアドバイスやエールをくれた。また、これから取引関係が作れるようにしていきたい。

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