ヨーロッパ訪問記2

西村陶業は今年、99周年を迎える。セラミック製造をこれほど長く続けている会社は、世界的にみても稀であり、製造におけるノウハウの蓄積は十分、ワールドクラスである。一方で、これまで国内市場のみで活動してきて、市場のグローバル化には遅れをとっている。今後、日本の人口縮小に伴い、どの市場でも国内需要の縮小は予想されるため、弊社においても、海外からの受注獲得、会社のグローバル化は急務である。
5年前、英文HP開設からはじまった海外事業は、小規模ながら受注獲得に成功している。今回は、そんな西村陶業の、海外事業活動の一部を紹介する。

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世界の同業他社との交流

ドイツ訪問記3

ミーティング会場。拍手はしない、代わりに机をグーでたたく。

オーストリアからドイツ、フランクフルト空港で一泊した、翌朝、Ceramic applications 編集長Karinさんが、なんと、空港出入り口にオープンカーでつけてくれた。強い。走ること3時間(ドイツで三時間ドライブは余裕だそう)、Hohr-Grenzhausen(へーるぐらんずはうぜん)へ到着した。田舎町だ。町にある、小さなホテルへチェックインすると、カレンさんから、本日の参加者名簿が渡され、40名ほどいる方の情報が私に細かく伝えられた。参加者は、同業者が大半で、ほかには研究所の方々であった。そして、彼女から「みんなとコンタクトをとって、仲良くなること」と、ミッションが伝えられた。

Ceramic applicationsは、ドイツに本社のある、セラミック業界誌のタイトルである。セラミックを使用する側の立場に立った、ユニークな業界誌であり、西村陶業も、サポートして頂いている。世界から30社ほどのファインセラミックメーカーが、パートナーとして、サポートを行っている。

集合会場についた。各企業を代表してきている方が40名も集まると、雰囲気がある。というか、とてもアウェーに感じる。感じた事のないくらいのアウェー感である。みんな、シャツでカジュアルながらクールに決めていて、お互い顔なじみのようである。まっくろスーツにネクタイは、異様に映ったことだろう。ドイツ語が6割飛びあうが、4割はなまりのあるイギリス英語である。慣れないイギリス英語、さらに通訳、慣れない土地、文化である。また、会話に忙しく、たばこも水も昼飯も頂けない、、、なんだか愚痴になってしまったが、かなり戸惑う環境であった。

声をかけてみる。メンバーのみなさんはまさにジェントルマンで、笑顔で返してくれる。一番盛り上がっていた話題が、アメリカ進出についての話で、一人のイギリスからのメーカーが、それを熱く説明していた。(アメリカで商売を行う障壁について)

ドイツ訪問記4話していると、参加しているのは、工業用セラミックメーカー、衛生陶器メーカー、研究機関、焼成用具メーカー、原料メーカーなどであった。
なんとか、数人の若手の方と仲良くなったところで、大学の教室のようなところへ移動した。そこでは、3時間ほど、セラミックアプリケーション社の年間報告、ホスト役であった研究機関の案内、研究発表等があり、その後、研究機関の見学会が行われた。

ホスト役を務めていただいた、公立FGKセラミック研究所(以下、FGK)の施設は、セラミック、ガラス部材の研究所としては非常に大きく、おおよその生産設備といくつかの特殊な測定器などを見学した。この研究所の優秀な点としては、そのエリアの公立であるものの、使用料を払えば、世界中のだれでも設備を利用できる点である。とくに中小企業がターゲットであるそうだ。以前は小さな研究所であったようだが、その門戸の広さより、多くの企業と協力してきたことで、HIP窯をはじめとした設備を揃えられたのである。プレゼンテーションでは、これらの設備を駆使して、透明ヤグセラミックス、の研究開発を行っている、とのことであった。

その後は工芸陶器の博物館を見学して、会食が行われた。日本で会食というと、普通2時間ほどのイメージがあるが、その日は7時頃から、なんと、12時頃まで行われていた。会話も大体がドイツ語で、我々はついていけなかったが、おそらくみなさん情報交換に夢中であったようだ。カリンさんが、私に忠告していたように、ドイツでは、人間関係がビジネスを行う上でも非常に重要であるようだ。5時間も、しゃべれずに座っていると、とても疲れる。その日は輪に入れなかった反省とともに、泥のように眠ったのであった。

次の日、我々はカリンさんとともに、車で3時間のドライブののち、バーデンバーデンへ向かった。バーデンはドイツ語で、温泉を意味する。つまり、温泉オンセンだ。もちろん、温泉である。古代ローマ時より、温泉地として栄えた土地で、現在はドイツ有数の観光地である。その観光地から5分ほど離れた場所に、ゴラー出版がある。ゴラー出版は、セラミックアプリケーションをはじめ、耐火物のフリーペーパ―や、工場デザインの雑誌、また、工業用以外では、おもちゃ雑誌や、ママさん向け雑誌も出版している。少しオフィスを紹介頂いたが、女性が従業員のほとんどであり、中には赤ちゃんを連れてきている方もいたから驚きである。

その後、2時間ほど、今後についての会議を行い、かなり前向きな話が出来た。やはり、ヨーロッパなどの遠距離のお客様の信頼を得るには、インターネットだけでなく、展示会出展などで、人脈をつくらないといけないのだが、セラミックアプリケーションと契約していることで、広告だけでなく、展示会に共同ブースを出すことができる。また、編集長のカリンさんは、非常に顔が広く、彼女と近づけることは、西村陶業が世界に出る上で、近道となるのである。彼女は以前、どこかのセラミックメーカーのエンジニアとして働いていたのだが、20年ほど前からは、ゴラー社で、産業ジャーナリストとして働かれている。セラミックアプリケーション誌は、昨年より創刊している、世界で初めての、セラミックに詳しくないエンジニア向きのペーパーである。セラミックは難しい素材で、メディアへの露出が少なく、産業界でも理解が薄い、、、そういった状況を打開するべく、セラミックアプリケーション誌は創刊された。その熱い思いを知れて、また我々もそのパートの一部として、日本で1社目のパートナーとなれたことは、誇れることである。

その日も、昼ご飯はケーキとコーヒーのみであった、ドイツでは昼食は取らないのだろうか?打ち合わせのあと、少し観光へ連れてもらった。バーデンバーデンは、フランスのすぐ隣の土地で、白ワインで有名な土地だそうで、ワイナリーへ招待して頂き、2,3杯ほど、味見させてもらった。渋みやアルコール感がなく、まるでジュースのようだが、気品のあるワインは、日本のそれとはまったく違った。

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