μm単位の気孔径のポーラス棒材の側面のみに緻密質のアルミナで封孔処理を行いました。
試しに着色料を染み込ませてみましたが、端面から染み込み、側面には染み出していません。
用途:半導体ガスフィルター等
また、多孔質セラミックの外周を封孔処理することによって、以下のような応用が可能になります:
-ガス・液体フィルターの効率向上
封孔処理により、フィルターとして使用される多孔質セラミックの流路が制御され、効率的なろ過が可能となります。外周からの漏れを防ぎ、特定の経路を通るようにすることで、フィルターの性能を向上させることができます。
-半導体製造プロセスの精度向上
半導体製造において、極めて高純度のガスや液体が必要です。封孔処理により、不要な物質の混入を防ぎ、プロセスの安定性と精度を向上させることができます。
-耐久性と長寿命化
外周を封孔することで、セラミックが劣化しにくくなり、耐久性が向上します。これにより、メンテナンスや交換の頻度が減り、コスト削減につながります。
-化学的安定性の向上
封孔処理により、セラミックの外部からの化学的攻撃に対する耐性が向上します。これにより、過酷な化学環境でも使用可能となり、用途が広がります。
-特定用途における性能向上
例えば、バイオ医療分野では、封孔処理された多孔質セラミックが精密なフィルターや薬剤のコントロールリリースに使用されます。外周を封孔することで、薬剤の漏出を防ぎ、目的の部位に効率的に届けることができます。
-断熱材としての利用
多孔質セラミックは断熱材としても利用されますが、外周を封孔することで、断熱性能が向上し、熱の流出を防ぐことができます。これにより、より効果的な断熱材として使用可能となります。
-汚染防止と清浄化
環境分野では、多孔質セラミックを使用したフィルターが大気や水の浄化に使用されます。封孔処理により、フィルターの効率を高め、より効果的に汚染物質を除去できます。
封孔処理により、多孔質セラミックの用途が広がり、性能が向上することで、さまざまな産業や分野でのニーズに応えることができます。
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